アナウンサーブログ

海街リポート#20

2021.11.24 Wed


震災の記憶を未来に伝えるプラス1いわての特集「海街リポート」は、20回目を迎えました。
これまでは当時を良く知る“大人”に取材することが多かったのですが、
今回は陸前高田市の“中学生”です。


震災当時は4歳で、現在中学3年生の彼は、津波で大切な存在を失いました。
その悲しみを受け止めながらも、地域の後輩である小学生に「記憶のバトン」を繋ごうと
同級生と一緒に「震災の紙芝居」を作りました。

中学生の活動、本当にすごいです!
「地域の未来を自分たちで作っていくんだ」という強い意志が感じられました。
みんなが被災地の宝です。あす25日(木)の放送を、ぜひご覧ください。

地域の希望

2021.11.17 Wed

 先日、取材ではなく「講話」のため、陸前高田市の高田小学校に行ってきました。

 高田小学校では、記憶の風化を防ぐために、震災学習に力を入れています。
その学習を継続して取材している縁があり「震災に関する講話」の依頼を受けました。

講話の対象は、震災の時に赤ちゃんだった5年生です。何から話そう…数ヶ月、とても悩みました。
災害時の情報の集め方など「いのちを守る」ために必要なことをお話しした後、
ある映像を観てもらうことにしました。


それは、震災の直後、宮古市の中学生が、がれきで車が通れなくなった山道を登り、
お年寄りに食事を届けた様子や、大船渡市の中学生が、避難所の情報を集めた新聞を作り、
被災者を元気づけた映像です。
私自身も、その当時に感じた「地域を明るく照らす、子どもの力」を知ってほしいと思いました。

講話の後、児童から
「もし災害が起きたら、ぼくたちも周りの人を助けたいし、その力があると思った」と、
感想をもらいました。想像していたよりもずっと、みんな頼もしい!
自分のことだけでなく周りの人を大切に思う、子どもたちの優しい気持ちに触れて、
思わず目頭が熱くなりました。

この子たちが「地域の希望だな…」と、改めて感じた時間でした。

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